日本アンテナ株式会社は、新4K8K衛星放送対応の「周波数変換装置」として、ダウンコンバーター/アップコンバーターを8月より受注開始します。ダウンコンバータ-は、既存のテレビ共聴設備に設置をするだけで、新4K8K衛星放送の高い周波数の電波(2224~3224MHz)をCATVの低い周波数帯域(90~470MHz)へ変換し、アップコンバータ-は4K・8Kテレビ/チューナーの入力前で使用する事により新4K8K衛星放送の電波へ復元します。新4K8K衛星放送の全チャンネルを視聴する場合、テレビ共聴設備を3.2GHz対応の機器に全面改修をする必要があります。設備の状態によっては施工が困難であり、改修工事期間が長期化します。「周波数変換装置」は困難な全面改修工事に代わり、ブースター等の受信機器の増設や同軸ケーブルの引替えなどを行わず、既存のテレビ共聴設備で新4K8K衛星放送の視聴を可能とします。集合住宅・商業施設・ホテル・学校など、テレビ共聴設備の大幅なシステム変更、機器の交換/調整による長期間の工事を必要とする施設に最適です。将来3.2GHz対応機器への全面改修を行う際も、「周波数変換装置」を使用した改修における導入機器(共用部機器)が全面改修の一部となるため、一層ご安心して提案できるシステムとなっております。

※2018年12月の新4K8K衛星放送開始時に公表された放送のみの対応です※CATVもしくは、スカパー光にご加入中の施設ではご利用いただけません。

周波数変換装置 利用ステップ

開発の経緯

新4K8K衛星放送の全てのチャンネルを視聴するには、施設内のテレビ共聴設備を全て3.2GHz対応の機器に改修する必要があり、大規模な機器交換や調整作業が必要になります。さらに、既存テレビ共聴設備によっては、機器交換だけで3.2GHzの電波をすべての箇所へ、伝送することが困難な施設もあります。煩雑な工事に伴う工事期間の長期化や、現場作業者不足による工事の停滞が懸念されます。一方、市場では販売されるテレビの4K・8K化は加速の一途を辿り、スポーツ等国民的なイベントに対する新4K8K衛星放送の視聴ニーズが高まる中、その需要に対し早急な設備改修が求められます。このような市場で顕在化する課題の解決のため、当社は周波数変換装置の開発に取り組み、製品化いたしました。本機器を使用することで、大規模な機器の増設・交換・調整作業を経ずに、既存のテレビ共聴設備を利用し、且つ短期間の工事での新4K8K衛星放送の導入を可能にします。

周波数の変換イメージ

新4K8K衛星放送の周波数をCATV下り帯域に変換し棟内を伝送、4K・8Kテレビ/チューナー入力時に復元します。

改修工事について

共用部へのダウンコンバーター増設工事のみで、あとは希望される世帯でアップコンバーターを4K・8Kテレビ/チューナーへ接続するだけでご使用いただけますので工期の短縮を図る事ができます。

従来の改修工事では、施設内のテレビ共聴設備を全て3.2GHz対応の機器に交換、増設する必要がありますが、周波数変換装置は受信アンテナの交換と本機器の設置を行うことで、既存共聴設備の交換・変更・増設等することなく伝送を可能とし、煩雑な改修工事をコンパクトにし、また長期化する工期の短縮も可能とします。さらに集合住宅の場合では、共聴設備の改修は共用部のみとなるため、専有部改修工事に伴う居住者様対応が不要となります。

※1 BS・110°CSアンテナは新4K8K衛星放送対応製品(2681〜3224MHz)に交換が必要です。※2 ブースターはCATV帯域(70~770MHz)に対応している必要があります。

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