当社は2017年より国土交通省が推進する革新的河川管理プロジェクト(第一弾)に参画し、国土交通省が管理する鶴見川水系鳥山川を現場実証フィールドとして、製品化へ向けた実証試験データの蓄積を進めて参りました。この度、国土交通省 北陸地方整備局管内の一級河川(四河川)に当社が開発した危機管理型水位計を27基納入し、運用開始しました。従来の危機管理型水位計は水位計に通信SIMが内蔵されており、水位計の設置数分の通信回線費用が発生していました。当社危機管理型水位計は親機と子機に分かれた構造となり、親機は子機のデータを集約し、親機に内蔵された通信SIMでクラウドへ水位データ送信を行います。子機には水位センサーが接続されており、親機へ920MHz帯無線通信でデータを送信します。親機・子機には当社独自方式の通信モジュールが搭載されており、親機で子機の水位データをエリアごとに束ねることで、クラウドへ接続する通信SIM費用を低減、設置後のランニング費用を削減致します。また、子機(水位センサー)には電力が必要な通信SIMが必要ありませんので、バッテリーのみの運用が可能となる他、従来では設置が困難であった通信キャリア網が不安定な山間部や上流河川への水位計設置が可能となります。親機・子機とも当社独自の省電力設計により、5年間のメンテナンスフリーを実現しました。当社は長年の無線通信機器アンテナの開発で培った技術により、電波のプロフェッショナルとして「見えない電波をコントロールし、より豊かな社会をつくる企業」を企業ミッションとし今後の市場導入を進めて参ります。

当社 危機管理型水位計の特徴

・水位データを集約することで通信コストを削減

・独自方式の920MHz無線モジュールにより見通し最大10kmの通信が可能

・親機1台に子機(水位センサー)20台まで接続可能

・子機(水位センサー)は水圧式、超音波式の両方式に対応(両方式の組合せ可能)

▪️当社方式 回線集約型(親機:子機方式)

▪️他社方式