電波時計のための標準電波を受信して、FM・テレビ共聴システムにのせてビル内や地下施設の電波時計に届けるシステムです。新築時の導入はもちろん、既築の施設内にFM・テレビ共聴システムさえあれば容易に導入が可能です。
市販の電波時計との自由な組み合わせで、従来の設備時計を超える正確な時刻を提供します。

メリット

  • 新設・改築ともFM・テレビ共聴システムを利用するため、簡単・低コストで導入できます。

  • 時刻合わせ不要でノントラブルだから、設備時計に必要だったメンテナンスが不要。管理も大幅に省力化できます。

  • 壁掛け、卓上、据置・・・・電波時計なら全てに対応するため、スペースやインテリアに合わせた時計選択も可能。時計を交換する場合も制約がありません。

  • 施設内の個人の腕時計なども、電波時計であれば対応します。公共施設、商業施設、病院などでは外来者に対するサービスとしても有効です。

  • 受信周波数により機器の仕様が異なります。
    福島県おおたかどや山送信周波数:40kHz
    佐賀県はがね山送信周波数:60kHz
    ※再輻射する電波は電波法第4条で定められた免許のいらない無線局(発射する電波が著しく微弱な無線局)に該当します。

導入イメージ

病院・学校・マンションの場合

戸建・マンションの場合

システム導入事例

病院 財団法人東京都保険医療公社 荏原病院

「全ての時計が正確で、メンテも不要」

設備時計を導入して10年の荏原病院。時計の狂いに苦情も寄せられ、業務に支障も出てきました。ちょうど院内のテレビを地上デジタル対応にするにあたり、電波時計システムをセットで導入。導入後は全ての電波時計が正確な時刻を示し、時計に関するトラブルはゼロになりました。また各電波時計はソーラーシステムで電力供給が行われるため、メンテナンスが完全にフリーに。経費を抑えながら、従来の設備時計よりも大きなメリットをもたらしました。

■標準周波数局JJYとは

長波帯で標準電波を発射する無線局(JJYはコールサイン)

  • 30kHz~300kHzを長波帯(Low Frequency)と言います。
  • 標準電波とは時、分、1月1日から通算日、年(西暦の下二桁)、曜日、秒情報等が含まれています。
    ※「JJY」は無線局のコールサインであり、情報通信研究機構の登録商標(T4355749)です。
(写真提供:独立行政法人 情報通信研究機構)
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(写真提供:独立行政法人 情報通信研究機構)

第19回 電気設備学会賞((社)電気設備学会主催)、技術振興部門にて振興賞を受賞

施工までの主な流れ